ゴジの臨床データ(学名:Lycium chinense)

漢方薬であるゴジが、西洋医学の観点から注目を集めるようになったのは近年のこと。古来の薬効の有効成分が明らかになり、以降、毎年新たな研究結果が多数報告されている。

【がん】
ボイス・オブ・チャイナ

中国寧夏省の科学技術難関攻略プロジェクトは、寧夏特色天然薬物の掘り下げた研究及び開発により、ゴジには抗がん機能を持つ物質が含まれていることをつきとめた。この物質は、細胞メラニンを抑制し、また子宮頸がん細胞の増殖を抑制すると発表された。

【高血圧症】
ナショナル・インスティテュート・ヘルス・アンド・ニュートリション

ゴジは、ウサギの頚動脈圧に対して、23㎎/㎏以上の投与により、明らかな血圧降下をもたらせることが認められた。また、ゴジの果実エキス、根皮には血圧、コレステロールの低下作用があることも確認された。

【肝硬変】
バイオロジカル・ファーマスーティカル・ブレッティン

ソウル国立薬科大学は、ゴジの果実から抽出されたゼアキサンチン(Zeaxanthin)が、抗酸化活性を介して、肝硬変の前段階の症状である肝線維症を抑制することをつきとめた。


【脂肪肝】
ナショナル・インスティテュート・ヘルス・アンド・ニュートリション

ゴジに含まれるベタイン(Betaine)には、抗脂肪肝作用があり、ゴジの水溶性エキスにも抗脂肪肝作用ならびに肝機能保護力があることが示唆されている。そのほか、マウス細胞性免疫反応の増加や免疫T細胞の増殖など明らかにされている。

【喘息・肺気腫】
チャイニーズ・ジャーナル・オブ・デベロップメンツ・イン・トラディショナルメディスン

66例の喘息患者に対し、10週間ゴジを投与。その結果、ゴジは回復期の喘息患者の症状を改善すると報告された。肺気腫を予防する効果もあることが確認された。

【勃起不全】
ジャーナル・オブ・エスノファーマコロジー

韓国カトリック大学泌尿器科は、ゴジの主成分が男性の陰茎海綿帯圧と陰茎組織の活動を強化することを、医学的に明らかにした。この実験は、高血圧症の高齢者をモデルとして実施された。