マンゴスチンの臨床データ(学名:Garcinia mangostana)

世界11カ国の医学研究機関が50もの医学研究レポートを発表。特にキサントンについては、心臓病や血栓症、腫瘍に対する様々な効果が確認されている。

【白血病】
ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ

6種類のキサントンがヒト白血病細胞株HL60の成長を抑制したことを確認。特にアルファ・マンゴスチンは、アポトーシス(不要・有害となった細胞が自らを積極的に殺すプログラム)を誘発し完全な抑制を示した。

【肝臓がん・胃がん・肺がん】
台湾漢方医学国立研究所

マンゴスチンに含有される、キサントンの一種であるガルシノンEが、肝臓がんや胃がん、肺がんに対して抗腫瘍効果をもたらせると報告。培養細胞を用いた実験により、ガルシノンEによってほとんどのがん細胞が死ぬことをつきとめた。

【心臓血管障害】
フリー・ラジカル・リサーチ

マンゴスチンに含まれる2種のキサントン、アルファ・マンゴスチン並びにガンマ・マンゴスチンは、心臓血管系にきわめて有効な、自然の抗生物質であり、抗ウィルス薬であり、心臓病や高血圧症、血栓症、アテローム(動脈硬化の原因となる粉瘤種)を防ぐ効果があると報告された。

【大腸がん】
琉球大学医学部病理グループ

酢酸エチルにより、マンゴスチン果皮から抽出したアルファ・マンゴスチンには、ラットの大腸発ガン過程に対する抑制効果があることを報告。アルファ・マンゴスチンは、マンゴスチンにもっとも多く含まれるキサントンの1種である。

【結核】
社団法人日本薬学会

マンゴスチンの果皮、及び種子などから分離されたキサントンの結核予防効果についてテストを実施。その結果、アルファ並びにベータ・マンゴスチン、ガルシノンBは、ヒト結核菌に対して強い抑制効果を示した。

【抗菌】
ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ

マンゴスチンの果皮から抽出された自然のキサントンに、3種類の菌類に対する抑制効果が認められたと報告。殺菌作用。抗炎症効果、解熱など、いにいえより民間に伝わるマンゴスチンの薬効を裏付けることになった。